目利きの視点
はい。冒頭にお話した創業時のコンセプトである“日本のモノづくりに、お金を回す”っていう一番の根幹の部分は全く変わっていないんですね。それと同じく、“日本のその優れもの、各地の優れ物を発信していく”っていうことも変わっていないです。その上で、他社さんと比較して見てみた時に、日本百貨店は「いろいろ商品があるよね」っていう話になって。
「いろいろ」というのは、他社さんに比べると、“いろんなカテゴリー”だったり、“いろんな切り口”で商品を置いていたり、日常品だけではなくギフトも取り扱っていたり、地方性が豊かなものだけかと思ったら、凄い最先端のものが置いてあったりとか。
そんな形で“なんか色々あるね”っていうことから、その「いろいろ」っていうのをキーワードに、「日本の百貨を面白く」というコンセプトに決めました。
そうですね。「百貨」という言葉を実際に広辞苑で引いてみると「色々なもの」という意味があります。もともと、日本の歴史にも、八百万の神とかあるじゃないですか。万物にいろんな神が宿るみたいな。それも一つこう結び付けられると思っていて。
僕たちが扱う「百貨」は、新しいものだけではなくて、古いもの、高価なもの、安いもの、洗練されているもの、垢抜けてないようなもの、日常的なもの、非日常的なもの……など全部を含めて「百貨」であって、“それら全部がいいものだよね”、ということをあえて打ち出すことがコンセプトになっています。
はい、実はこの温泉みたいなロゴも「いろいろ」って書いてあるんですよ!
今までのものはどちらかというと細くて綺麗めなロゴだったんですけど、新しいコンセプトと自分たちがやってきたことを含めると、少しイメージが合っていない気がしたので変更することになりました。“ちょっとユニークなロゴにしましょう”という話からオリジナルの書体も作っていただいたんです。
▼【後編】売れる商品の共通点とは? 日本百貨店の名物バイヤー・日暮さんが伝えたい売り手企業へのメッセージ
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