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地域の強みを活かす!異業種コラボで生まれた新商品の事例4つを紹介

特集

地域の強みを活かす!異業種コラボで生まれた新商品の事例4つを紹介

地域資源×異業種の力!

特色ある商品づくりを目指す食品メーカーにとって、今注目したい取り組みが「異業種間のコラボレーション(コラボ)」です。同じ地域に基盤を置きながら、普段は交わらない分野が連携することで、地域の魅力を活かした新商品が次々と生み出されています。


 今回は、異業種コラボにより誕生した新商品の事例を4つ紹介します。自社や地域の組織・企業の強みを掛け合わせ、新しい価値を創り出す参考にしてください。

異業種コラボのメリット

地方食品メーカーが異業種コラボに取り組むことで得られる主なメリットは、次の通りです。

●     新しい販路の開拓

●     商品の付加価値アップ

●     ブランド力の向上

●     商品開発の幅の拡大

●     地域全体のPR

 

異業種とのコラボは、自社だけでは得られない多くのチャンスを生み出すことが期待できます。たとえば、新たな顧客層に商品が届くきっかけとなる可能性があります。
 
また、異業種と共に商品開発に取り組むことで、商品に新たな価値が加わり、地域ブランドとしての魅力も高まるでしょう。さらに、自社にないアイデアや技術を取り込めれば、今までにないユニークな商品が生まれる可能性も高まります。



農家×シェフ「クラフトコーラ」

「YATA COLA(ヤタコーラ)」は、山形県鶴岡市で誕生したクラフトコーラです。農業を営む企業「ティーズファクトリー」が中心となり、地元の農家やレストランのシェフが協力して独自のレシピを開発しました。
 
クラフトコーラは、近年の健康志向の高まりによって注目を集めている飲み物であり、地域の特色を活かしやすい点も魅力です。YATA COLAは10種類のスパイスに黒糖や柑橘などをブレンドし、風味豊かでありながら、すっきりとした飲み口に仕上げています。商品名の「YATA」は、日本神話で蜂子皇子を出羽三山へ導いたとされるヤタガラスに由来しています。
 
YATA COLAは、異なる分野のプロフェッショナルが専門性を持ち寄り、地域の魅力を形にした事例のひとつです。地元の素材や人の力を掛け合わせれば、このように地域ならではの新たな名物を生み出せるでしょう。

 参考:ティーズファクトリー「YATA COLA」



食品メーカー×ホテル「プレミアム缶詰」

「カンナチュール」は、サステナブルな食品ブランドを展開する企業「エイチアンドダブリュー」による、プレミアム缶詰のブランドです。そのカンナチュールが、大阪のリーガロイヤルホテルと手を組んで誕生したのが「RIHGA ROYAL RICH(リーガロイヤルリッチ)」シリーズです。
 
カンナチュールの商品開発力と、ホテルシェフの知識と技術を組み合わせ、リッチな味わいを追求した缶詰を開発しました。規格外の原材料を使用してサステナビリティにも配慮しつつ、ホテルシェフ監修という高付加価値の商品に仕上げています。
 
これまでに「牛ほほ肉の赤ワインソース煮込み」をはじめとする3種類の缶詰を展開。リーガロイヤルホテルのオンラインショップでも販売されています。家庭で手軽に高級ホテルの味を楽しめるだけでなく、ギフトにも利用できる商品として注目を集めています。異業種の強みを掛け合わせたこの取り組みは、販路拡大やブランド力の強化を実現した好例です。

 参考:エイチアンドダブリュー「カンナチュール」



農協×スポーツチーム「野菜グミ」

千葉県市川市に拠点を置く農協・JAいちかわは、プロバスケットボールBリーグの「千葉ジェッツふなばし」と連携し、「船橋にんじんグミ」を開発しました。
 
船橋市は県内でも有数のにんじんの産地であり、「船橋にんじん」は特許庁の「地域団体商標」にも登録されているブランド野菜です。JAいちかわと千葉ジェッツふなばしはこれまでも、船橋にんじんの出荷箱を共同で制作したり、ホームゲームで来場者に船橋にんじんを配布したりと、さまざまなPR活動に力を合わせて取り組んできました。
 
「船橋にんじんグミ」では、JAいちかわが開発したグミのパッケージに、チームカラーである「チャレンジングレッド」とチームのオリジナルフォントを採用しています。この事例のように発信力のあるパートナーと連携できれば、認知度の向上につながる可能性があります。

 

参考:農林水産省 aff 2024年7月号「プロスポーツチームが思う『地域と食』への貢献」



菓子店×鉄道会社「スイーツセット」

JR西日本は地域の菓子店と連携し、観光列車でスイーツセットを提供しています。
 
たとえば、広島から福山にかけて運行する観光列車「etSETOra(エトセトラ)」では、広島市の和菓子店「旬月神楽」の創作和菓子や、洋菓子店「カスターニャ」のケーキなどを詰め合わせたオリジナルスイーツセットを販売しています。そのほかの観光列車でも、沿線で親しまれている地元菓子店によるスイーツセットが購入可能です。
 
鉄道会社にとって、地元菓子店とのコラボは、観光列車の旅をより魅力的なコンテンツにするための重要な取り組みです。一方で、地元菓子店にとってもブランド力の向上につながるうえ、「お店にも行ってみたい」と観光客が地域に足を運ぶきっかけにもなります。このように、鉄道会社と地元菓子店の連携は、地域全体の観光の魅力を高める効果が期待できます。

 

参考:JRおでかけネット「観光列車の旅時間」





異業種コラボで新しい価値を創り出そう

異業種とのコラボは、自社だけでは実現できない新しい商品や特別な体験を生み出す、大きなチャンスとなります。さらに、新たな販路の開拓やブランド力の強化などの効果も期待できます。異なる業種と手を組み、地域の素材や人の力を活用して、魅力ある商品づくりに挑戦してみましょう。

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